ガバガバ思考体系

主に野球について、特に巨人に関して、ガバガバな考えを述べていくブログ

2019/07/28 vs 阪神 ○16-4 らしい勝ち方と2番山本の疑問

やっとらしい形で勝てたが

 

相手の先発をノックアウトする、今年の巨人ライクの形で勝利をおさめた。

 

今までの鬱憤を晴らすような点の取り方をしており、今シーズン、打線が貧打にあえぐ、ということはなさそうである(拙攻に苦しむことはこれからもありそうだが…)。

 

一方で、1つ懸念があった。今日原監督が2番に山本を置いたことである。

 

 

現在、メジャーでは2番に強打者を置くことが主流になっており、NPBにおいても、セ・リーグはその傾向が強い。最近だと、DeNAが2番に筒香を置いている。

 

理由は単純で、得点効率がいい並びになるから、である。

 

従来、2番には、小技ができる、バントがうまい選手を置くことが多かった。これは、主にV9を達成した川上監督が取り入れた、ドジャース流の考えの影響が大きいとされる。

 

しかし、これが曲解されていったことも事実である。そう、バントしかできない選手を置くようになってしまったのだ。

 

この例はいくらでもあるが、最近でいえば、ソフトバンク、打撃が覚醒する前の、2番今宮だろう。昔の彼は、バント以外はリーグ最弱クラスといってよかった。

 

初回、1番が出塁して、2番今宮が送って、3番以降の強打者に託す。どこも悪くないじゃないか?理想的な攻撃の形じゃないか?という人もおられるかもしれない。

 

しかし、1番が出塁しなかったら?2番今宮は安牌なので、高確率で、2アウトランナー無しで3番に回る。そして、この3番と全く勝負する必要はなくなってしまうし、仮に塁に出たとしても、2アウトな以上、それが点に繋がる確率が低い。

 

もし、2番にバントをできる選手を置くにせよ、安牌にならない程度、最低でも、OPS.750は欲しいところである。それ以外なら、2番を下位に置いて、3番以降を1つずつスライドさせたほうが、100%、得点効率がよくなる。

 

いやいや、ソフトバンクはそれで勝てていたじゃないか。勝っているのから正しいのではないのか。違う、2番に最弱バッターを置いても勝ててたほど、ソフトバンクが強すぎただけで、ちゃんと打線を組めばもっと勝てていた。

 

2番バントマンの源泉である川上監督も、もっとまともに打線を組んでいれば、より勝てていた可能性が高い。よく勘違いされるが、V9時代の巨人は、王長嶋という歴史上でも最強クラスの2人の絶大なアドバンテージで勝っていた、打撃のチームである。0ではないにせよ、緻密な野球を行っていたから強かった、わけではない。

 

前置きが長くなってしまったが、2番にバントマンを置くにしても、最低でもそこそこ打てるぐらいのバッターを置きたい、置けないなら、チーム内の強打者を2番以降で並べるのがベターである、ということである。

 

その観点からいえば、2番山本は、別にバントがうまいわけでもなく、打てるわけでもない、つまり、ダメである。

 

 

しかし、今まで否定的な観点で見てきたが、1つだけ、2番バントマンが許される場合がある。それは、チームの投手力が非常に強力な場合である。

 

統計によって、バントは、そのバッターのOPSが.550程度(投手クラス)でない限り、得点期待値がバッティングより劣ることが明らかになっている。

 

しかし、俺の記憶が正しければ、同点の9回以降なら有効というデータもある。

 

この2つのことを考えると、(バントが非常に高い確率で成功するという前提で)、1点を取りにいくなら、そんなに悪くない、大量点を狙うなら論外、ということである。

 

一点を取りに行く野球、これと強力な投手陣は噛み合っている。

 

では、今年の巨人が強力な投手陣を有しているか、全くのノーだ。

 

 

つまり、どの観点から言っても、2番山本は間違っている。

 

 

今日、山本の打席の内容があまりよくなく、今年の原監督がすぐに打線をいじる傾向がある。早く、2番坂本や丸、最低でも若林あたりに戻してくれることを願う。