ガバガバ思考体系

主に野球について、特に巨人に関して、ガバガバな考えを述べていくブログ

2022巨人 反省と来期への展望

そろそろシーズンの終わりも近づき、CS出場どころか最下位まで危ぶまれる状況なので、現実を見て来期のことを考えるべきだと思う。

現状の戦力まとめ(野手)

強み

大城、吉川、岡本

現状強みだが来年以降どうなるか不明

中田、坂本、丸、中島

予測できない

ウォーカー、梶谷

有望株

増田陸

有望株というほどでも…

喜多、中山、岡田、湯浅

その他若手

有象無象

あまり期待はできない

その他中堅以上

総評

こうしてみると来年度もかなり苦しいことが予想される。坂本丸時代は終わりを迎えようとしており、後釜のショートやセンターに目処が立っているわけでもない。唯一の有望株である増田陸も現状守れるポジションがない。

ペナントは基本的にいい先発とチームをキャリーする野手が数人いれば勝てるようになっている。本来であればチームをキャリーする役割を担うのは岡本と吉川尚だが、イマイチ皮を破りきれていない。中田翔は来年どうなるかわからないし、ウォーカーや梶谷も同じようなことが言える。

もし中田翔が来年度も悪くないのであれば、投手に外国人枠を割けるのは強みになる。

来年度の予想ラインナップ

捕手:大城

ファースト:中田

セカンド:吉川尚

ショート:坂本

サード:岡本

ライト:丸

センター:梶谷

レフト:ウォーカー

補強ポイント

1.センターを守れる外野

丸の守備はそろそろ不安だが梶谷もセンターを守れるかも非常に怪しいしそもそも来年いるかどうかすらわからない。去年岡田を獲得しており、一応松原もいる。今年のドラフトで取りに行きたくはない。センターを守れる外国人が来ることはほぼないと考えてもいい。ウォーカーも来年未知数であり単純に頭数が欲しい。

2.ショート

ここは非常に補強が難しい。ただ若林や北村を見せられるぐらいなら、中山なりを起用したいところだが伸びしろをあまり感じず難しい。2年に1度は高卒ショートを取りに行っている印象があり、球団としても危機感はあると思う。

3.キャッチャー

大城の負担が多すぎる。シーズンを見ても明らかなように、ちゃんと休ませながら使えば.260 10本ぐらいは期待しても良さそうだが、出ずっぱりだと明確に成績を落とす。

現状の戦力まとめ(投手)

強み

戸郷、高梨、大勢

現状強みだが来年どうなるか不明

菅野

予測できない

メルセデス、ビエイラ、クロール、中川、畠、高橋優

有望株

山崎伊、平内

有望株というほどでも…

鍬原、赤星、戸田、横川、菊池大、直江、堀田、井上温

その他若手

有象無象

あまり期待できない

その他中堅以上

総評

今年度の巨人の投手陣は戸郷、高梨、大勢、山崎伊を除き明るい話題がほとんどなかった。予測できないラインの投手、特に軸となりえたビエイラ中川畠高橋優が全員期待外れに終わったのが痛すぎた。そんなかで近年では珍しいほど若手を起用したものの学徒動員といっても間違いではなく、そんな中で怪我以外で出れなかった&パッとしなかった高卒以外の若手は危機感を持ったほうがいいと思う。

来年度の予想ラインナップ

先発

戸郷、菅野、山崎、メルセデス@2

中継ぎ

高梨、平内@5

抑え

大勢

補強ポイント

投手全般

まだ猶予のある野手と違い、本当にヤバいと思う。先発は若手を起用して誤魔化すにしても中継ぎが全くいない。ドラフトも新外国人も投手にオールインしていいレベルだと思う。ここ3年のツケが完全に来ている。

その他

ドラフトに関して

1位は浅野に行ってほしいが、投手に行ってもなんらおかしくない。くじ運もそうだが、それ以前にドラフト上位や即戦力投手がほとんど結果を残せておらず、現在の惨状の元凶となっている。

新外国人について

投手に全振りでいいと思う。

FAに関して

取りに行く可能性があるとすれば森と西川。本当は投手を取りに行きたいところだが、阪神の西しかおらず仮にFAしたとして阪神から巨人に行く可能性は0に等しい。

来年度の展望

明るくない。投手陣が本当にしんどい。よほど当たりを引くか大量の若手が目を出すかしない限り優勝はかなり厳しいのではないか。

読売ジャイアンツ 来季への展望

まだシーズンは終わっていないが、優勝が完全に消滅してる上にCS進出まで確定ではないという非常に悲しい状況に陥ってしまっている。

CSに出れたとしてあんまり見る気はしないし、ここは来季に目を向けたほうが健全ではないかということを思い、モチベーションがあるうちに記すことにした。

今季の敗因

怪我人が多すぎた、そして怪我人の多さによって一部の選手に負荷がかかり調子を落としてしまった、ということで片付けられるのであれば苦労はしない。

確かに今年の巨人は怪我人が多すぎたし、新外国人がシーズン途中で全員帰国という災難にも見舞われた。

しかしそれだけなのだろうか?

8月まで怪我人が出続けながらも食い下がり、迎えた9月。確かにフルメンバーではなかったにせよ、坂本吉川尚中川菅野デラロサといった主力は帰ってきており、そこまで分が悪かったとは思えない。

結果は散々なものだ。打線が打てば投手が打たれ、投手が抑えれば打線が沈黙する。負の連鎖がずっと続いている。

なぜこの負の連鎖が起きてしまっているのか、その原因を解明できるのであれば俺はととうの昔に名監督として9連覇でもしていることだろう。そんなことが素人でも簡単にわかるのであればこんなに苦労はしていないはずだ。

しかし、怪我人続出による負担、という理由の他に明確なものが一つある。

近年のドラフトの失敗

これがかなりの大部分を占めると思う。

もともと巨人はそこまでドラフトで成功する球団でもないし、新外国人を引き当てるのが上手いわけでもない。しかしそこをFAや自由契約外国人、トレードを生かして戦力を組み上げていく、というのがチームカラーである。

ただ近年は有力選手のメジャー流出(外国人含む)が続き、思うように選手を補強できていない。その巨人でさえもマイコラス、菅野、山口俊といった選手が流出ないしは流出しかけてしまった。

すると昔以上にドラフトで上手くやるか、ということに比重が置かれることになる。以前の広島やDeNAの躍進もこういったトレンドが大きかった。

さて、ここ5年のドラフトの中で現在戦力となっている選手をヤクルト、阪神、巨人の順に見ていこう。

ヤクルト

投手

星、梅野、大下、金久保、清水、坂本、奥川、大西

野手

村上、宮本、元山

阪神

投手

馬場、高橋遥、伊藤

野手

大山、糸原、近本、小幡、佐藤、中野

巨人

投手

畠、大江、高橋優、戸郷

野手

吉川、大城、若林、湯浅、岸田

巨人がそこまで悪い、というわけではないが、ヤクルトと阪神と比べて見劣りするのは事実である。

確かにドラフトの成否を見るのは少なくとも5年はかかると言われている。しかし、即戦力投手に限っては2~3年で9割がたは当たりか外れかはっきりしやすい。

そのような観点で行くと巨人はかなり悲惨である。谷岡、鍬原、太田龍、平内、伊藤、山本といったメンツに今後期待をするのは難しいだろう。

巨人のドラフト戦略が間違っていたとは全く思わないが、結果がすべてである。

もし村上を引き当てていたら、奥川を引き当てていたら、佐藤を引き当てていたら、こういうタラレバはあるにせよ、そもそも現行のドラフトシステムが強豪球団にかなり有利な以上くじ運は言い訳にはならない。

ここ10年スパンで見ると…?

2011~2015年ドラフトで戦力となった選手を挙げてみよう。

ヤクルト

投手

石山、小川、杉浦、秋吉、原、高橋

野手

西浦

阪神

投手

松田、藤浪、岩貞、岩崎、守屋、望月、青柳

野手

北条、梅野、陽川、高山、坂本

巨人

投手

高木京、田原、今村、菅野、戸根、高木勇、桜井、中川

野手

小林、岡本

野手は岡本一人でどうかなっているようにも見えるが、投手は実質的に菅野中川しかいないと考えるとかなりキツイものがある。先程のリストと合わせると、間違いなく巨人が一番劣っている。

しかし、これでも大分マシになったほうだ。というのも調べればわかることだが、巨人のドラフトは特に逆指名導入以降、逆指名選手(あるいは1位指名選手)以外ほとんど活躍していない。

2015~2018低迷の原因も、2000年中盤~2014年のドラフトにおける失敗が大きな比重を占めていたのは言うまでもない。

今年のドラフトに関して

意図は明確だ。弱点である投手と外野手の補強、これ以外にない。

近年と比べるとやや期待感もあるが、あまり期待はしないでおく。

来季への展望

投手

先発

菅野、メルセデス、山口俊、高橋優、戸郷

リリーフ

ビエイラ、中川、高梨、畠、鍵谷、大江(、デラロサ

先発でいえば高橋優がシーズンを通してローテーションを守り、山口俊が復帰しそれなりに活躍するなど嬉しい誤算もあったが、中盤までは菅野メルセデス(山口)不在、後半戦はあと1人足りなかったことが大きく響いた結果となっている。

特に、菅野と山口以外長いイニングを食えないのは大きな問題であり、この二人も既にベテランといっていい以上大きな負担はかけられない。

リリーフは、怪我人がでなければかなり固いと考えていい。しかし、ここ数年同じような投手が投げていることを考えると、そろそろ世代交代の時期も踏まえるべきである。

新外国人やFAを獲るのかは不明だが、ない前提で考えると以下の投手が候補にあがる。

山崎、堀田、翁田、山田、赤星

他の高卒投手はともかくとして、残りの選手は今年出てこなかったことを考えると期待しないのがベターである。

野手

投手同様怪我人に泣いたシーズンではあるが、一方で坂本や丸といった主力の高齢化も差し迫っている。

おそらくファーストとレフトが誰かしら新外国人を獲得することを踏まえると、来年のラインナップは以下の通りとなる。

捕手 大城/岸田/小林

ファースト 新外国人/中島/ウィーラー/中田翔

セカンド 吉川尚/若林

ショート 坂本/湯浅

サード 岡本

ライト 松原/梶谷

センター 丸/松原/梶谷

レフト  新外国人/ウィーラー/梶谷

他に候補になりそうな選手は以下の通り。

岡田悠(外野)、山下(ファースト、外野手)、中山礼(ショート)、秋広(不明)

このうち新人や高卒2年目の選手が候補に上がってくるのは嬉しいことだし悲しいことでもある。他の選手を挙げないのは投手と同様の理由だ。高卒野手やここ3年の大卒野手以外あまり期待しないほうがいいだろう。

キーポイント

・ローテを守れる先発1~2枚

・強力なリリーフ1枚

・5~6番を任せられる野手

怪我人がでなければ優勝争いには食い込めるだろうが、今年の惨状を踏まえるとあまり過信はできない。

余談

阪神ヤクルトと比べて巨人が間違いなく優れている点を挙げるとすれば育成枠である。

現在ここに力を入れているのはソフトバンクと巨人だけであり、この制度が非常に強いのは言うまでもない。今後大きな変動要素を作り上げるだろうし、他球団も必要に迫られる時期がくると確信している。

今年の巨人のマシンガン継投は間違っているのか?

検証してみた

マシンガン継投の元凶はデラロサの帰国なのでそこから調べる。

2連投は黒字、3連投は赤字

4月

16 菅野

17 戸郷鍵谷高梨高木田中豊

18 今村鍵谷高梨中川ビエイラ

試合なし

20 サンチェス平内大江高木

21 畠鍵谷高梨中川ビエイラ

22 高橋鍵谷中川高木

23 菅野

24 戸郷大江鍵谷高木田中豊ビエイラ桜井

25 今村平内高木田中豊大江中川

試合なし

27 畠大江野上鍵谷高梨中川ビエイラ

28 高橋高梨桜井中川

試合なし

30 菅野鍵谷中川

5月

 1 今村田中豊大江野上桜井高梨ビエイラ

試合なし

 3 畠鍵谷中川ビエイラ桜井高梨

 4 高橋中川鍵谷

 5 サンチェス高梨桜井大江鍵谷

試合なし

 7 菅野野上中川桜井大江井納

ここで唯一イニングを食えた菅野が離脱、マシンガン継投が悪化する。

試合なし

 9 今村田中豊大江桜井戸根井納高梨

試合なし

11 戸郷野上鍵谷中川

12 高橋野上鍵谷高梨井納中川

試合なし

14 畠高梨鍵谷

15 サンチェス高梨中川鍵谷大江野上

16 今村平内戸根田中豊野上鍵谷中川

試合なし

18 戸郷野上高梨大江ビエイラ戸根

19 高橋大江田中豊井納ビエイラ

試合なし

21 畠高梨鍵谷中川デラロサ大江桜井

22 サンチェス戸根中川デラロサ高梨鍵谷

23 今村桜井戸根大江沼田ビエイラ

試合なし

ここでデラロサ復帰&交流戦スタート

25 戸郷大江鍵谷中川デラロサ

26 高橋鍵谷高梨デラロサ

27 横川大江ビエイラ桜井

28 畠桜井戸根ビエイラ

29 サンチェス沼田大江桜井

30 戸郷鍵谷大江高梨ビエイラ中川デラロサ

試合なし

6月

 1 高橋畠ビエイラ鍵谷高梨中川デラロサ

再びデラロサ怪我で離脱

 2 横川戸根畠大江中川ビエイラ

 3 サンチェス大江鍵谷高梨中川

 4 メルセデス大江桜井鍵谷ビエイラ

 5 戸郷戸田中豊

菅野復帰

 6 菅野大江畠中川ビエイラ

試合なし

 8 今村畠鍵谷大江高梨中川桜井戸根ビエイラ

連投回数

3連投

鍵谷×2、中川×1、大江×1、桜井×1

2連投

鍵谷×6、中川×6、大江×4、高梨×3、ビエイラ×2、デラロサ×2、野上×2

継投失敗について

マシンガン失敗はほとんどなかった。終盤追いつかれたり勝ち越されたりするパターンはほぼ回頭の中川が打たれる or 9回回頭投げた人が崩れる。マシンガン継投自体は成功しているといっていいだろう(正しいかどうかは置いておいて)。

交流戦以降マシンガン継投が引き分けや敗北につながった試合はなし。

わかったこと

1.菅野はめちゃくちゃ偉い

2.意外と高梨が投げてない(対右が悪いから?)

3.意外と鍵谷が投げている

誤解されていること

1.マシンガン継投をなにか勘違いしている人が多い。1イニングで何人もつぎ込むことをマシンガン継投と言うのであれば、マシンガン継投は成功している。

2.今の巨人リリーフ陣の問題は中川がシーズン通じて不安定なこと、9回投げる投手が帰国前のデラロサを除き全員不安定なこと。マシンガン継投や連投とは何の相関性もない。

3.中川は他のセ・リーグ球団のリリーフエースと登板数は変わらない。

4.中川が尻拭いすることはあっても、回頭から抑えていて替えられることはない。

なぜ巨人はマシンガン継投をするのか?

1.中川を除き勝ち継投が右左極端な選手(鍵谷大江高梨)が多い(と首脳陣が考えている)。

2.あと一ヶ月で五輪休み

3.延長がない

4.菅野を除き誰もイニングが食えない。本人たちが問題なのか首脳陣が早めに下ろしたがりなのかは不明。

わからなかったこと

1.他球団は連投がこれほど多いのかどうか。

マシンガン継投は正しいのか?

わからない。問題が出るとすれば、終盤や来シーズン以降ということになってくるので、現時点で結論を出すことはできない。

代わりのいない中川が五輪代表に選ばれそうなのが一番不安。

1つの例として、就任当初から一貫してマシンガン継投を行う工藤監督率いるソフトバンクホークスは毎年リリーフの怪我人に苦しんでいる。

今後マシンガン継投は減っていく?

イニングを食える菅野が復帰したため、リリーフ陣の負担は軽減されるだろう(また怪我で離脱しなければ)。メルセデスはずっとイニングを食えないのであんまり期待はしていない。山口俊は獲得に至ってから初めて考えるべきだろう。

僅差が増えている原因は決定力不足だが、その要因として間違いなく坂本梶谷丸と怪我および不調がある。この3人がキーマン。

ぼやき

五輪代表、坂本はしょうがないにしても菅野と中川は行ってほしくないな~。なんで短期決戦なのに実績で選ぶんだろう。

スカウトの見る目について

3球団以上競合の野手ってほぼ当たりだなぁって思って調べてみた

逆指名導入以降の3球団以上競合

SS福留

B中田翔、高橋周

C堂上直

?清宮、根尾、藤原、小園、石川昂、佐藤

希望枠廃止後の野手1位(ハズレ除く)

S筒香

A大谷、森友、吉田尚、岡本

B大山、中田翔、大田、荻野貴、今宮、長野、高橋周

C中村奨、大野奨、高山

D松本、岩本、野本

?平沢、清宮、中村奨、藤原、根尾、小園、石川昂、森敬、佐藤

希望枠廃止後の野手ハズレ1位

SS山田哲

S村上

A近本

B安達、吉川尚、渡邉諒

C小林、安倍、藤村、伊志嶺、白崎、野間

D高橋樹

E丹羽、高濱卓、赤坂、山下、川上竜

?その他

これを見る限り

少なくとも野手に関してはスカウトの見る目は確かだと思う。そもそも大半の球団が目玉投手or即戦力投手を指名する関係上、野手の1位指名自体珍しいんだけど、その中で競合した選手っていうのは本物だと思う。

ハズレ1位になるとハズレを除いたときと比べて当たり率が下がっているのもそれを裏付けますね。そもそもハズレ除いたときのDランクの3人は暗黒2008ドラフトのときだし。

投手は長すぎてめんどくさくなったのでパス。野手より外れている可能性は高かったのは確か。

日本シリーズで戸郷がリリーフで起用されている理由について

Twitterを見て少し驚いたのが

 

俺毎回Twitterを見て驚いている気がするんだけど。

 

巨人ファン以外が「?」となるのは全然わかる。それなりに野球を見ているほうである俺でさえ、巨人以外の11球団の情報はほとんどわからない。

 

しかし、巨人ファン、お前らは流石に理解しろよ、ということで解説的な記事。

 

まず

 

日本シリーズは短期決戦でペナントレースとは大きく戦い方が異なってくる。

 

ペナントレースは144試合ぐらい戦って、どんな勝率であると最終的に1位なら問題ない。しかし日本シリーズは先に4勝する必要がある。

 

特に変わってくるのは投手起用の面で、例えば、日本シリーズにおいてあまり先発投手というのは意味をなさないと思う。

 

もちろん今年のソフトバンクのように代表級クラスの先発を3~4人確保できているようなチームであれば話は別だが、いくら優勝チームでもそんなことはほとんどない。

 

今年の巨人も、菅野以外は戸郷は頑張ったにせよ、残りの先発は7回投げ切るどころか、5回持たず降板するということが結構あったと思う。はっきりいって全く信用がなかった。

 

これがペナントレースであれば、3回途中で先発が降板、スコアは0-5、じゃあ敗戦処理を出そうか、となる。今年の巨人で言えば宮國、桜井、田中豊あたりだった。

 

しかし、日本シリーズで先を見据えた投手起用は不可能である。先に4勝したほうが勝ちというルールでわざわざ敗戦処理で傷口を広げ、逆転すらできないような状況にまで追い込むことはできない。だからといって2~3回あたりから勝ち継投を注ぎ込むことは難しいだろう

 

じゃあ傷口を広げないようにするためにどうするのか?それがロングリリーフである。

 

このロングリリーフに求められていることは敗戦処理のように、イニングを食べること、だけはなく、できるだけ失点しないこと、も加わってくる。

 

となると、それなりに先発で結果を出した選手ぐらいしか残らない。完投能力のある菅野は除外すると、戸郷今村畠サンチェス高橋田口から誰か選ぶ、ということになり、原監督は戸郷高橋田口をリリーフに回す決断をしたんだと思う。

 

だから、菅野以外の巨人の先発は存在しないと考えて良い。もちろん好投するにこしたことはないが、菅野じゃないときの巨人は、基本的に総力戦である。先発が打たれ始めてきたらロングリリーフに交代、そのロングリリーフが…の繰り返しである。それで7回ぐらいまでなんとか保たせて、勝ち継投につなぐ、というのが日本シリーズにおける菅野が先発じゃないときの巨人の投手起用の流れだろう。

 

結果から言えば、戸郷も高橋も田口もちょこちょこ失点してはいたが、もし桜井や田中豊が投げていたらどうなっていたか?想像するだけでも恐ろしくなるはずだ。

 

正直なところ0-4で予想していたシリーズ、その予想通りというか、それを上回る内容の悪さでとても悲しい気持ちになっている。

 

はっきりいって巨人の勝ち筋は菅野登板試合で2勝+残り5試合を総力戦で戦って2つ取る、しか存在しなかったし、初戦落としてしまった時点でかなり勝ちの目は薄れてしまった。

 

それでも最後まで応援するのがファンのあるべき姿だし、それ以上に、他人の考えの意図を読み取る気もなく、何も考えず、ただ誹謗中傷を繰り返す愚かな行いだけは本当にやめてほしい。5ヶ月前から同じようなことはずっと言っている。

読売ジャイアンツ 2020/09/14現在の通信簿

9月時点。出番が少なすぎる選手は小林を除きカット。

 

先発

 

菅野 100点

 

3度めの沢村賞目指して頑張ってほしい

 

戸郷 90点

 

三振を奪えるのが特に素晴らしい。課題はスタミナ。

 

サンチェス 85点

 

オープン戦当時とは違い、球が低めに来るようになってきた。適応次第では上を目指せる存在。

 

田口 65点

 

怪我から復帰後、かつてような制球、変化球が見る影もない。巨人守備陣でなければもっと失点しているだろう。

 

畠 60点

 

ランナーを出すまではエースクラス、出してからは2軍クラス。

 

メルセデス 80点

 

100球肩は相変わらずだが、速球の質がよくなったように見える。8月の裏ローテの崩壊ぶりを考えればありがたい存在。

 

今村 75点

 

1軍復帰後、メルセデス同様速球の質がよくなり、なぜか三振まで取れるようになってきた。今のところ去年までとは別人。

 

リリーフ

 

デラロサ 90点

 

去年ほどの制球がなく、球速もなく、スライダーもよくない。防御率の割には不安が残る。贅沢?

 

大竹 90点

 

去年を凌ぐパフォーマンスを発揮している。腐ってもFA戦士。野上…?

 

田中豊 65点

 

2軍で無双していたころのフォームではない。勝ちパで使うには難しい。

 

鍵谷 80点

 

スライダーの質がよくなり、直近の対ヤクルト3連戦ではMVPクラスの働きをした。もう少し制球がよくなれば勝ちパに入れる。

 

中川 100点

 

ややお疲れのようだが、ここまで被本塁打なし、長打をほぼ打たれておらず、失点の内容も痛打されて…というのがない。投手陣では菅野に次ぐMVP。

 

ビエイラ 60点

 

ポテンシャルは感じる。問題はサンチェス、メルセデスデラロサを押し出すほどの存在ではないこと。

 

高梨 100点

 

文句なし。彼がいなければ中川の負担はもっと増えていただろう。

 

高木京 75点

 

彼が帰ってくればブルペンはより厚みが増すだろう。

 

宮國 60点

 

ビハインドでは悪くない、ただそれだけ。若手の台頭に蓋をしていた状態だった。

 

大江 90点

 

高木京介に代わる酷使枠。打たれても文句は言えない。

 

野手

 

増田大 85点

 

原監督はこういう選手の起用が本当にうまい。

 

陽 60点

 

2軍で打ち始めた。立岡のほうが先に上がってきたのは意外。

 

中島 80点

 

ゲッツーがやや多い以外文句なし。

 

坂本 95点

 

坂本は腐っても坂本だった。

 

丸 95点

 

丸は腐っても丸だった。

 

亀井 75点

 

年齢が年齢であり、スタメンで使い続けるには厳しい。長打が期待できなくなってしまった。

 

小林 ?点

 

今年1軍で見れるのかはわからない。守備で遥かに優れるぶん炭谷よりはマシだと思うが…

 

大城 90点

 

天才的なバッティングセンスの片鱗を見せつけている。小川の完璧なフォークボールを弾き返したときは驚いた。守備も文句なし。

 

岡本 95点

 

内野フライマシーンから脱却し、4番の仕事を果たしている。欲を言えばもうちょっとホームランがほしい。

 

炭谷 50点

 

彼がスタメンにいると大城との差に絶望する。この打撃であの守備は擁護しようがない。戸郷やサンチェスのボールを見ている限り炭谷のリードとかいうのは関係ないと思うが…

 

吉川尚輝 90点

 

坂本とともに13連戦をスーパーキャリーした。高橋遥、大野、小川から猛打賞など、レッズの秋山が「自分の安打記録を超えるのは吉川尚」と言っていた理由がよくわかるバッティングを披露している。守備も相変わらず。懸念は怪我のみ。

 

若林 65点

 

控えとしては悪くはないが、吉川尚輝にポテンシャルの差を見せつけられてしまっている。レギュラーとしては明らかに足りない存在。 

 

岸田 70点

 

よくやっている。炭谷スタメン時ではベンチウォーマーになってしまうのがもったいない点。

 

重信 55点

 

俊足でパンチ力があってある程度守れる。しかしその長所を遥かに超えるだけの高すぎる三振率という欠点を抱えている。ルーキーシーズンから全く改善されていない。

 

ウィーラー 80点

 

最近やや不調だが、8月までの貢献度の高さだけでも十分だし、復調する可能性は低くないだろう。

 

北村 70点

 

若林同様吉川尚輝に完全に押し出されてしまっている。

 

松原 75点

 

よくやっている。第2の松本哲也になれるのか?

 

パーラ 75点

 

今最も待たれる存在。万全の状態で帰ってきてほしい。

 

 

Farewell 澤村拓一

読売ジャイアンツ 2020/08/14現在の通信簿

今年もなんだかんだで試合を見ているので備忘録的に

 

100点満点で計算。基準は気分。

 

先発

 

菅野 100点

 

間違いなく首位の功労者。沢村賞を獲得した1718と比べるとコントロールは明らかに落ちたが、球威でどうにかしている。

 

戸郷 90点

 

高卒2年目ということを考慮して90点。オープン戦でソフトバンクに滅多打ちにされていたように、序盤から一発攻勢に沈むことがあるのが改善点。

 

サンチェス 70点

 

怪我をしたので-10点。ホールトンを思い出すピッチング。東京ドームで全く結果を残せていなかったのが気になる。

 

田口 75点

 

怪我をしていたので-10点。中日戦で効率よく失点してしまったものの、17のときの姿が帰ってきていることは間違いない。

 

畠 80点

 

17にポテンシャルを見せつけて以降長らく行方不明だったが、今年はなぜ自分がドラフト2位なのかを証明している。効率よく失点をする天才。投球内容は文句なし。

 

メルセデス 70点

 

それまでどんなに良い投球をしていても、100球超えるとバッティングピッチャーになるという悪癖が改善されない限り、ローテ3番手止まりである。

 

桜井 65点

 

ローテ6番手という言葉が似合う不安定な投球を披露していたが、立ち上がりの酷さが全く改善せず2軍落ち。大学生相手にも打たれている姿を見ると、帰ってくるのは少し時間がかかるかもしれない。

 

今村 60点

 

かなり早い段階から一軍登板を経験、将来の先発の柱と有望視されていたが、決め球がないという欠点がずっと治っていない。劣化内海からの脱却は難しいかも…

 

リリーフ

 

デラロサ 90点

 

怪我をしていたので-10点。間違いなく開幕ダッシュの原動力。怪我から復帰して以降登板がないが、心配するようなレベルの投手ではないと思う。

 

澤村 40点

 

156キロのストレートと140キロ超えのスプリットがあってなぜああも簡単に打たれるのか、よく考えてほしい。ある解説者が「澤村はスピードガンと戦っている」と言っていたが、まさにそのとおりだと思う。

 

大竹 80点

 

怪我をしていたので-10点。去年と変わらずほどよく締めるピッチングができており、今年の固い守備陣とも相性がよい。

 

田中豊 60点

 

一軍上がりたてのときは、二軍で無双していたときのフォームではなかったが、徐々に状態が上がっている感じはする。鍵谷の位置に割って入ってほしい。少なくとも澤村に比べれば遥かにマシ。

 

鍵谷 70点

 

防御率ほど心象は悪くない。緊急登板時に抑えている印象が強いが、一方でリードで投げるのは不安定な投球内容である。

 

中川 100点

 

文句のつけようがない。中川で打たれたらしょうがないレベルにまで到達した。

 

鍬原 40点

 

そろそろ結果を残さないと、いつまでも村上だった可能性を引きずることになってしまう、が怪我をしたようだ…

 

藤岡 55点

 

防御率ほど心象がよくない。現在左は充実しており、1軍に帰ってくるのは難しいかもしれない。

 

ビエイラ 55点

 

現状運だけで抑えている。目の覚めるピッチングをすることもあるが、クルーンの完全劣化である。

 

高梨 100点

 

左にしか通用しないワンポイントかつ制球難という触れ込みはなんだったのか。中川デラロサに次ぐ地位にまで上り詰めた。

 

高木京 75点

 

唯一酷使されていた。股関節をやったみたいで、復帰に時間がかかりそう。打たれても特に悲しくない、同情はしない。

 

宮國 70点

 

ビハインドで好投、僅差で炎上を繰り返し、結局例年どおりビハインドエースに落ち着いた。なんだかんだで代わりはいない。

 

大江 90点

 

去年まで左で投げる以外の特徴がなかったが、腕を下げたことで、ジェネリック高梨として覚醒している。

 

沼田 40点

 

オープン戦のワクワクを返してほしい

 

堀岡 45点

 

野手の増田大より信頼されなかった人。2軍でのパフォーマスを見る限り、可能性は感じるのだが…

 

野手

 

増田大 85点

 

使い勝手が良すぎてスタメンで見ることは難しいだろう。

 

陽 60点

 

脳みそがないのは相変わらず。例年と比べて、長打力に陰りが見られる。ウィーラーに完全に押し出されてしまっている格好。

 

中島 75点

 

脳みそがない野手控え陣の中で、唯一ケースバッティングができる稀有な存在。代打よりはスタメン向きだと思う。

 

坂本 70点

 

坂本という選手を考えれば厳しい数字が並ぶが、なんだかんだでセ・リーグナンバーワンショート。ただ今年の3割はかなり厳しそうである。

 

丸 70点

 

坂本と同じような評価。

 

亀井 80点

 

控えとしては文句なし、スタメンとしてはもう一つ。甘いボールを打ち損じる姿が多く、一流にはなれなかった理由がわかる。

 

小林 ?点

 

評価のつけようがない。小林がいないせいで炭谷をたくさん見る羽目になっているので早く帰ってきてほしい。

 

大城 80点

 

チャンスでの心象が悪いが、捕手としては破格のバッティング。何も考えていないような打席が多いのが気がかりではある。

 

岡本 85点

 

開幕直後はとりあえず岡本に回せば点が入った。今はホームランを打つだけマシーンになってしまっているが、代わりがいない。

 

炭谷 60点

 

やはり負担が増えてくると、レギュラーとして考えれば非常に物足りない。全く期待できないバッティングもそうだが、キャッチング壁性能肩全てダメというのが致命的。リードがいいという評価だけで生き残っている。戸郷相手でも大城を試したいところだが・・・

 

吉川尚輝 70点

 

ポテンシャルの高さと、脳みそのなさを見せつけている。彼は一体どこで向かうのか。チャンスで内野フライをよく打ち上げる。

 

石川慎吾 65点

 

成績と比べて心象がとてもよくない。僅差の大事な場面で右左関係なく全く期待のできない打席が多く、2軍落ちしたのもうなずける。2軍で無双して帰ってきたが、イマイチ皮を破りきれていない。

 

若林 70点

 

去年は山本若林を併用しなければいけないほどセカンドが終わっていた。今年はサードや外野を担当し、無難に守ることができている。バッティングもそこまで悪くない。

 

岸田 70点

 

よくやっている。炭谷よりは遥かにマシ。

 

重信 65点

 

ポテンシャルを感じさせるが、三振が多いのが致命的。

 

ウィーラー 90点

 

巨人打線の救世主。球際に強く、よくファインプレーをする。普通の選手なら普通に取っていたのではないかという説もある。

 

 

北村 70点

 

悪くない。2軍で結果を出せていたのもうなずける。

 

松原 70点

 

あんまり記憶に残っていない。

 

パーラ 75点

 

前評判より打てて、前評判より守れていない。コンディション不良になってから調子を落としており、どこか悪いのではないかと疑っている。